初志貫徹・・が理想です。。。
by hjnmc687
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ジョン・ミューア・トレイル2012
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三日目

7月12日 歩行時間8:00 ~ 18:30 距離24km 
トゥオロミーメドウ野営地→ラッシュクリークJC(ジャンクション)2km手前

 前日の行動で疲労したこともあり7時に行動開始。ところがいきなり道を間違え、1時間無駄にしてしまう。自分が悪いとはいえ、地図は低縮尺(1/63,360)※1インチ=1cmという、分かりにくい地図だ。心して掛からないと迷ってしまう。特にゴチャゴチャしたところは注意だ。朝からポカをやってしまうもしばらくして正規の入り口を発見する。

 ここから先はライエルキャニオンという、典型的な氷河地形の草原の脇を歩いていく。かつてこの大きな谷を氷河が造りだしたのかと思うと感慨深いものがある。実はこの区間は、「湿原植物があるのでは」と楽しみにしていたのだが、湿原植生はなかった。草原は長く続いているが、あまり湿潤ではないようだ。代わりに、ルピナスやなんだかよく分からない植物が生えていた。最初の峠、ドノヒューパスまではまだ12マイルほどある。1マイルは約1.6kmなので、まだ20km近くを歩くことになる。
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遠くの雪が残っている辺りがドノヒューパスだ。
 
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渡渉区間もあるが、今年は雪解けが早かったそうで全然大した水量ではない。

 歩くこと数時間、ようやく急な登りが始まる。高度に合わせて植生も変化する。ハッカのような植物やキンポウゲ科の美しい花も見られるようになった。ルピナスも大型の花が出てきた。
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歩いてきた道を振り返る
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青いキンポウゲ科らしい花

 途中の川でシャツや体を洗った。何しろ日本を出てから、まだ一度も体を洗っていなかった。シャツは速乾タイプで、気温も高いので濡れた服が心地よい。せっせと登っていると湖が見えてきた。雪渓も見えて実に美しい場所だ。・・が少しずつ雲行きも怪しくなってきた。
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 まだ歩ける時間だし、天候もしばらくは持つかなと思ったので休まず歩くことに。途中登山道整備を終えて降りてくるレンジャー10名ほどと遭遇。いかにも土方仕事向けな大柄な男たちだ。標高が上がるにつれて樹木が少なくなってきた。森林限界に近づいてきたのだろう。ところが、初めての光景に弾む心とは裏腹に、遠くで雷が鳴り始め小雨も降りだす。隠れ場のない岩場で雷はかなりやばい。直撃する前に急いで峠を越えることにする。
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急いではいるが、美しく整備されたトレイルにどうしても目が行ってしまう。一つ100kg以上はあろうかと思われる巨石を使って丁寧に組んであった。しかも一段一段区切ることによって、増水時に歩道の洗掘が進まないように工夫してある。実にすばらしい。現地にあるものを最大限利用して、壊れにくいようにしっかり作るその姿勢には脱帽してしまう。登山道整備もあの屈強そうな職人レンジャー達によって連綿と続けられているのだろう。「ミューアの思想は今も息づいている」・・・そう思わずにはいられなかった。

 感心している間に雷雲は少しずつ遠ざかって行った。「夏のシエラネバダは95%が晴れ」と書いていた加藤さんの本の通り、雨は降ってもごく一時的だ。きっと十分水分を含んだ空気をこの山脈にまでは運びきれないのだろうと思う。

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ドノヒューパス(約3300m)に到着
ここを境に、ヨセミテ国立公園と、ヨセミテウィルダネスを抜けて、インヨー国有林とアンセルアダムス・ウィルダネスに入った。景色は一転荒涼とした岩場へと変わるが、ところどころ庭園のような美しい景色が広がっていた。
足元にはマーモット(げっ歯類)が無邪気に草花の花や根を食んでいる。ずいぶん大人しい生き物のようで、人間が寄ってもあまり逃げない。こちらが動きを止めると2m位まで近づいてくることもあった。
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時間も遅くなってきたのでそろそろ野営したいが、岩場ばかりで適当な場所がなかなか見つからず、しばらく下った川の近くで野営した。平らな岩場ですごく快適。
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by hjnmc687 | 2012-09-14 00:44 | ジョン・ミューア・トレイル2012

二日目

7月11日 歩行時間6:50~18:00 距離30km 
リトルヨセミテ→トゥオロミーメドウ野営地

 朝起きてテントポールを確認するが、ひとまず強度的には問題ないようだ。しかしひとたび稜線で強風にさらされるようなことがあれば、壊れてしまってもおかしくはない状態だ。・・・・が、先のことを心配していても始まらないので朝食を摂り、歩くことにする。

 ちなみに朝食は毎日ソーメン(乾燥野菜、ジャーキー、各種調味料を追加)だ。水が大目に必要なのところが少々難点ではあるが、多少手の込んだ食事で栄養を摂ることも必要だと思う。

 今日は30km離れたトゥオロミーメドウを目指す。しかし道中は、全行程の中でも傾斜(野営地があるサンライズまで標高差1000m以上)はきついほうだ、決して易しいくはない。何より一日に山道を30kmも歩いたことがない。なので行けるところまで頑張って歩くことにしよう。

 リトルヨセミテからはさっそく急傾斜が続く。早朝だが、標高が低いので結構暑い。最初の内はハーフドームが見えているが、そのうちクオータードームという、小さな岩山が見えてくる。歩道は巨大な松林が続いているが、どの木にも火災の痕跡が残っていた。きっと、ひどく乾燥したカリフォルニアでは森林火災が頻発するのだろう。真っ黒に焼け落ちた巨木ががその激しさを物語っている。
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ハーフドーム。この大きな岩山に登るために多くの人が訪れるが、この先を歩くものはごく僅かだった。
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焼け焦げた森林。火災の痕跡はここに限った話ではない。大きな樹木は大抵どこかしらが燃えているようだ。

 途中、小川のようなところをいくつか通過するが、こういうところは蚊が多い。早速サンフランシスコで購入した蚊避け(DEET98%)を使用。抜群の効果で蚊が寄らなくなった。いかにも体に悪そうだけど体中ボコボコになるまで刺されるよりはマシだろう。川の脇で休憩していると、JMTのスルーハイクを目指す2組と出会う。どちらも21日で歩く予定とのこと。ちなみにゴール地点のローンパインのピザ屋はうまいので行くようにと勧められた。ピザは大好きなので、これを励みに歩くとしよう。

 いくつかの森林と岩場を抜けると平らな場所に着いた。サンライズの草原だ。レンジャーステーションと野営場がある。野営地は利用の多い場所では指定されているが、基本的にどこに張ってしまっても問題ない。ただし植生を避けることや、歩道や水場から離すことが決められている。ちなみにトイレも同様で、使用した紙は埋めてはならず、燃やしてもいけない(持ち帰れということ)。便は10センチ以上の地中に埋めることも決められている。
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草原に草花が咲き乱れる
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カサドラルピーク(約3300m)とカサドラルレイクが見えてきた。

 サンライズから先はひたすら下りが続く。トゥオロミーメドウから日帰りで来たと思われる軽装なトレッカーや釣り人に出会う。素晴らしい景観に心が弾む。しかし工程が長いので疲労も徐々に襲ってくる。特に足の裏が痛かった。夕方5時ごろになってトゥオロミーメドウのビジターセンターに到着する。この先はメドウ(草原)を通ってキャンプ場に向かうのだが、案内看板が乏しくルートがよくわからなかったので、道路を通ってキャンプ場に行った。

 キャンプ場の窓口はすでに閉まっていた。しかも満員と書いてあるじゃないか。これは話が違うと思い、キャンプ場の中をウロウロしていると、「日本の方ですか?」と尋ねる女性に出会う。久しぶりの日本語でびっくりした。なんと彼女は日本人。アメリカに来て初めて日本人に出会った!勝手がよく分からなかったので、システムを色々と教えてもらった。どうもバックパッカー用のテント場(一応有料)があるようだ。

 案内された場所にはもう一人日本人と白人の男性がいた。驚くことに彼らはPCT(パシフィック・クレスト・トレイル)という4200kmもある超ロングトレイルへ挑戦しているらしい。半年かけてメキシコからカナダまで縦断するのだ。日本人でも何人か踏破していることは知っていたが、ここにも挑戦する人がいて、しかも日本人がいることに心底驚いた。

 彼らとは晩御飯を共にして、いろいろ情報提供してもらった。彼らの歩いた道をこれから私も目指すからだ。
いろいろと長い一日になったが、何とかトゥオロミーメドウまで来ることができた。明日は最初の峠越えが待っている。どんな景色が広がるのかと思うとわくわくしてしまう。
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by hjnmc687 | 2012-09-13 23:44 | ジョン・ミューア・トレイル2012