初志貫徹・・が理想です。。。
by hjnmc687
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ジョン・ミューア・トレイル2012
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カテゴリ:ジョン・ミューア・トレイル2012( 8 )

六日目

7月15日 歩行時間8:00 ~ 09:00、13:00~18:00 距離18km 
ダックレイク1km手前(109km地点)→シルバーパス1km手前(127.6km地点)

ついに念願のフィッシングライセンスを手に入れたので、良さそうな場所では糸を垂らすことに。
持って行ったロッドは超軽量サイズのもので、重さ75g、リールを入れても300gに満たない
トラウト用の物を使用した。日本で買ったのだが、一応40cmくらいの個体でも余裕という情報を店員さんから
仕入れている。エサ釣りは禁止されているので小型のスプーンを使用した。

最初の湖はゴールデントラウトが釣れるというパープルレイク。
地図上では、森の中に点在する小さな湖に過ぎないが、実際は歩くだけでも一時間はかかりそうな、
そこそこ大きな湖であった。(道はないが、釣り人による踏み跡はそこそこ明瞭)
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適当なところでロッドを振ると、すぐに当りがきた。
30cmくらいの綺麗なニジマスだ。小さいロッドなので引きも申し分ない。
暖かい日差しの中、夢中で釣りを続けた。
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結局ここでは4時間ほど釣りをして数十匹は釣り上げただろう。
中にはかなりの割合でゴールデントラウトが含まれていて、漁体は文字通り、金色に輝いている。
ゴールデントラウトはニジマスの変種であるが、同じ場所で生存していて競合せずにうまく棲み分けできているのだろうか?それとも、水深や微地形で棲み分けしているのだろうか?

ちなみに、パープルレイクの上流にもたくさんの湖があり、マンモスレイクの店員さん曰く、
上流にも棲んでいるだろうとのこと。(今は湖の間は細い川で繋がっているだけだが、かつては
今よりも広大な氷河があったため、水量は豊富だったと思われる。魚はその時代に自由に
行き来できたのではないか)私も行こうとしたが、湖畔の脇の斜面が一部崩壊していて、目歩ける状況でなかったため、上流にはいかなかった。

釣った魚は元気そうだったので全てリリースした。本当は魚を焚火で焼いて楽しみたいところだったが、シエラネバダ山脈は高山で貧栄養。たくさんいるように見えても彼らはとても貴重な存在だ。標高3000m付近でも生息している彼らは、きっと下界の魚よりもずっと成長が遅いはずだし、美しいゴールデントラウトが見られただけで充分だった。
(※たまに針を飲み込んでしまい、外す時に大分弱ることがあるが、その時は有難く頂くつもり)

長々と釣りを楽しんだ後は、三つ目の峠であるシルバーパスへ。途中のレイクバージニアも美しい。
シルバーパスの登りはそこそこ厳しい。川でも時折、釣りをする。
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リャマも歩いている。ここは馬もリャマもOKだ!
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レイクバージニア。カリフォルニアなのにバージア?友好の証だろうか?
こういう地名や名前のついた湖はたくさんある。
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今日は実に美しいChief Lakeで泊まることに。標高が3000mを超えているので、ほぼ森林限界となっている。ここは水がすごく透明だ。近くの湖で泳いでいる人もいたけれど、冷たいのでとてもじゃないが泳ぐ気にはなれない。釣りもしたが釣れなかった。

夜は星がおそろしく美しい。ほぼ毎晩の話だけれど・・。
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by hjnmc687 | 2012-10-12 18:36 | ジョン・ミューア・トレイル2012

五日目

7月14日 歩行時間6:40 ~ 09:00、14:20~19:40 距離20.5km 
ジョンストンレイク先(88.5km地点)→ダックレイク1km手前(109km地点)

朝目覚めて、ある重大な事実に気が付く。
このエリアはアンセルアダムスウィルダネスだということを。
ここは標高の如何に関わらず、たき火は禁止されている。

が、、昨日はテン場の前にあまりにもきれいなたき火跡があったので、ついつい忘れていた。
反省せねば。
あとルールとは別な話だけど、ここらは非常に乾燥しているので火の始末は十分に注意しなくてはいけない。
驚くことに、松ぼっくりが着火剤として使えるくらいよく乾燥しているのである。
一度火が付いたら、あっという間に大規模な森林火災になってしまう。

~~~~

レッズメドウまでの道のりはずっと松林で少々退屈だ。
しかも、嵐でもあったのか風倒木が非常に多い。除去したての巨木があちこちに倒れていた。
途中デビルズポストパイルという国立天然記念物がみられる。
要は柱状節理のことなのだが、アメリカでは珍しいのだろうか?
日本ではこの程度の柱状節理はざらにみられる。
近くを通る道もあるが、JMTのルートから離れてしまうので立ち寄らず、遠目で確認したのみ。
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レッズメドウリゾート・・・と地図には書いてあったが、
実際は小さな小屋が並んでいる程度でリゾートのイメージとはほど遠い。
しかしハイカーにとっては貴重な中継地点だ。道具や食料の補給はもちろん、町へ下るバスも出ている。
道中釣り人を何人か見かけたので、もしかするとレッズメドウでフィッシングライセンスが買えるのではと期待したが、ショップの店員さんに聞くとマンモスレイクまで降りないと買えないと教えられた。
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炭酸サイコ―。アメリカでもレッドブルは高かった。

マンモスレイクまではバスを二回乗り継いでいった。
一回目はスキーエリア・バイクパークというアウトドア系の観光地。自転車乗りがいっぱいいた。
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二回目でようやく目的地へ。ライセンスが買える店は一軒だけで、「Kitridge Sports」という店。
料金は10日間で$44。カリフォルニア州の人間だとかなり安く買えるが、外国人は高い。
ついでに、ゴールデントラウト(ニジマスの変種でシエラネバダ山脈にしか生息していない)が釣れるポイントも教えてもらう。ちょうど明日歩くパープルレイクがそうだというので、今から非常に楽しみだ。
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町の中の標高は2300mくらいはあるが、山の上からするとかなり暑い。
帽子がなければ熱中症は確実な暑さだ。

早めにトレイルに復帰したかったので、早々にレッズメドウに戻ることに。
レッズメドウのストアではダブルハンバーガーを注文したが、
アメリカサイズのダブルはかなりのボリュームで、一気に1500kcalは摂取したであろう。
トレイルフードの節約+下界の味を堪能してトレイルへと戻ることに。

レッズメドウは以前森林火災があったようで、そこらじゅうが焼野原で足元には先駆性の植物がたくさん生えていた。主にシダ類やハッカの仲間、ヤナギなど。
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この先はひたすら樹林帯を歩く。
途中小学生?くらいの子供たちの一団と出会う。ボーイスカウトだろうか?みんな一人ずつテントを持っているようで大きなザックを身に着けていた。こんな年齢でJMTを歩くなんて、すごいなと思う反面、こうした環境がすごく羨ましく感じた。

今日は町へ降りた分を取り戻したかったので、いつもより長く歩いてしまった。
ダックレイクの分岐に着いたときは19:40。太陽はサマータイムのせいか20:20くらいまで残っているのでそれほど心配はないが、行動時間が長すぎると翌日に響くので、自制しなくては。
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by hjnmc687 | 2012-10-11 17:58 | ジョン・ミューア・トレイル2012

四日目

7月13日 歩行時間7:40 ~ 18:00 距離26.5km 
ラッシュクリークJC2km手前→ジョンストンレイク先(トータル88.5km)

 テン場からアイランドパスに向けた登りは比較的緩やかで、登りとしては大したことがないが、
蚊が多かった。しばらく歩くと、美しいと評判のサウザンドアイランドレイクが見えてきた。
噂通りの素晴らしい眺望で湖の至る所に小さな島が見える。さすがに千は無いのだけど・・。
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その先のガーネットレイクも素晴らしい。眺望はサウザンドアイランドレイクに似ているが、湖畔をしばらく通過するコースになっているので表情がどんどん変わっていく。この二つの湖はJMTの最も華やかな区間だという人もいるくらいのビューポイントである。とにかく歩いていて楽しい。
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その後もいくつかの美しい湖めぐりが続く。
湖めぐりの後は延々と下っていく。高度が下がるにつれ巨木の樹林帯になり、ジョンストンレイクというところに出てきた。本当はこの湖に泊まりたかったのだが、とにかく蚊が多く、振り払うために走っても追いかけてくる。
慌ててDEETたっぷりの蚊よけを使うと、蚊は恨めしそうに顔の周り30cmを漂っていた。

やむを得ずやや先の川辺で泊まることに。
良い場所に砂地のテン場適地があり、たき火跡もあったので使わせてもらうことに。
相変わらず蚊は多いが、松の枯れ木でたき火をすると蚊は寄り付かなくなった。
松脂がうまい具合に蚊よけになってくれたようだ。

明日はレッズメドウに行く。
ヨセミテやトウォロミーメドウで買えなかったフィッシングライセンスを買いにマンモスレイクまで降りようと思う。
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by hjnmc687 | 2012-10-11 17:09 | ジョン・ミューア・トレイル2012

三日目

7月12日 歩行時間8:00 ~ 18:30 距離24km 
トゥオロミーメドウ野営地→ラッシュクリークJC(ジャンクション)2km手前

 前日の行動で疲労したこともあり7時に行動開始。ところがいきなり道を間違え、1時間無駄にしてしまう。自分が悪いとはいえ、地図は低縮尺(1/63,360)※1インチ=1cmという、分かりにくい地図だ。心して掛からないと迷ってしまう。特にゴチャゴチャしたところは注意だ。朝からポカをやってしまうもしばらくして正規の入り口を発見する。

 ここから先はライエルキャニオンという、典型的な氷河地形の草原の脇を歩いていく。かつてこの大きな谷を氷河が造りだしたのかと思うと感慨深いものがある。実はこの区間は、「湿原植物があるのでは」と楽しみにしていたのだが、湿原植生はなかった。草原は長く続いているが、あまり湿潤ではないようだ。代わりに、ルピナスやなんだかよく分からない植物が生えていた。最初の峠、ドノヒューパスまではまだ12マイルほどある。1マイルは約1.6kmなので、まだ20km近くを歩くことになる。
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遠くの雪が残っている辺りがドノヒューパスだ。
 
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渡渉区間もあるが、今年は雪解けが早かったそうで全然大した水量ではない。

 歩くこと数時間、ようやく急な登りが始まる。高度に合わせて植生も変化する。ハッカのような植物やキンポウゲ科の美しい花も見られるようになった。ルピナスも大型の花が出てきた。
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歩いてきた道を振り返る
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青いキンポウゲ科らしい花

 途中の川でシャツや体を洗った。何しろ日本を出てから、まだ一度も体を洗っていなかった。シャツは速乾タイプで、気温も高いので濡れた服が心地よい。せっせと登っていると湖が見えてきた。雪渓も見えて実に美しい場所だ。・・が少しずつ雲行きも怪しくなってきた。
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 まだ歩ける時間だし、天候もしばらくは持つかなと思ったので休まず歩くことに。途中登山道整備を終えて降りてくるレンジャー10名ほどと遭遇。いかにも土方仕事向けな大柄な男たちだ。標高が上がるにつれて樹木が少なくなってきた。森林限界に近づいてきたのだろう。ところが、初めての光景に弾む心とは裏腹に、遠くで雷が鳴り始め小雨も降りだす。隠れ場のない岩場で雷はかなりやばい。直撃する前に急いで峠を越えることにする。
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急いではいるが、美しく整備されたトレイルにどうしても目が行ってしまう。一つ100kg以上はあろうかと思われる巨石を使って丁寧に組んであった。しかも一段一段区切ることによって、増水時に歩道の洗掘が進まないように工夫してある。実にすばらしい。現地にあるものを最大限利用して、壊れにくいようにしっかり作るその姿勢には脱帽してしまう。登山道整備もあの屈強そうな職人レンジャー達によって連綿と続けられているのだろう。「ミューアの思想は今も息づいている」・・・そう思わずにはいられなかった。

 感心している間に雷雲は少しずつ遠ざかって行った。「夏のシエラネバダは95%が晴れ」と書いていた加藤さんの本の通り、雨は降ってもごく一時的だ。きっと十分水分を含んだ空気をこの山脈にまでは運びきれないのだろうと思う。

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ドノヒューパス(約3300m)に到着
ここを境に、ヨセミテ国立公園と、ヨセミテウィルダネスを抜けて、インヨー国有林とアンセルアダムス・ウィルダネスに入った。景色は一転荒涼とした岩場へと変わるが、ところどころ庭園のような美しい景色が広がっていた。
足元にはマーモット(げっ歯類)が無邪気に草花の花や根を食んでいる。ずいぶん大人しい生き物のようで、人間が寄ってもあまり逃げない。こちらが動きを止めると2m位まで近づいてくることもあった。
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時間も遅くなってきたのでそろそろ野営したいが、岩場ばかりで適当な場所がなかなか見つからず、しばらく下った川の近くで野営した。平らな岩場ですごく快適。
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by hjnmc687 | 2012-09-14 00:44 | ジョン・ミューア・トレイル2012

二日目

7月11日 歩行時間6:50~18:00 距離30km 
リトルヨセミテ→トゥオロミーメドウ野営地

 朝起きてテントポールを確認するが、ひとまず強度的には問題ないようだ。しかしひとたび稜線で強風にさらされるようなことがあれば、壊れてしまってもおかしくはない状態だ。・・・・が、先のことを心配していても始まらないので朝食を摂り、歩くことにする。

 ちなみに朝食は毎日ソーメン(乾燥野菜、ジャーキー、各種調味料を追加)だ。水が大目に必要なのところが少々難点ではあるが、多少手の込んだ食事で栄養を摂ることも必要だと思う。

 今日は30km離れたトゥオロミーメドウを目指す。しかし道中は、全行程の中でも傾斜(野営地があるサンライズまで標高差1000m以上)はきついほうだ、決して易しいくはない。何より一日に山道を30kmも歩いたことがない。なので行けるところまで頑張って歩くことにしよう。

 リトルヨセミテからはさっそく急傾斜が続く。早朝だが、標高が低いので結構暑い。最初の内はハーフドームが見えているが、そのうちクオータードームという、小さな岩山が見えてくる。歩道は巨大な松林が続いているが、どの木にも火災の痕跡が残っていた。きっと、ひどく乾燥したカリフォルニアでは森林火災が頻発するのだろう。真っ黒に焼け落ちた巨木ががその激しさを物語っている。
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ハーフドーム。この大きな岩山に登るために多くの人が訪れるが、この先を歩くものはごく僅かだった。
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焼け焦げた森林。火災の痕跡はここに限った話ではない。大きな樹木は大抵どこかしらが燃えているようだ。

 途中、小川のようなところをいくつか通過するが、こういうところは蚊が多い。早速サンフランシスコで購入した蚊避け(DEET98%)を使用。抜群の効果で蚊が寄らなくなった。いかにも体に悪そうだけど体中ボコボコになるまで刺されるよりはマシだろう。川の脇で休憩していると、JMTのスルーハイクを目指す2組と出会う。どちらも21日で歩く予定とのこと。ちなみにゴール地点のローンパインのピザ屋はうまいので行くようにと勧められた。ピザは大好きなので、これを励みに歩くとしよう。

 いくつかの森林と岩場を抜けると平らな場所に着いた。サンライズの草原だ。レンジャーステーションと野営場がある。野営地は利用の多い場所では指定されているが、基本的にどこに張ってしまっても問題ない。ただし植生を避けることや、歩道や水場から離すことが決められている。ちなみにトイレも同様で、使用した紙は埋めてはならず、燃やしてもいけない(持ち帰れということ)。便は10センチ以上の地中に埋めることも決められている。
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草原に草花が咲き乱れる
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カサドラルピーク(約3300m)とカサドラルレイクが見えてきた。

 サンライズから先はひたすら下りが続く。トゥオロミーメドウから日帰りで来たと思われる軽装なトレッカーや釣り人に出会う。素晴らしい景観に心が弾む。しかし工程が長いので疲労も徐々に襲ってくる。特に足の裏が痛かった。夕方5時ごろになってトゥオロミーメドウのビジターセンターに到着する。この先はメドウ(草原)を通ってキャンプ場に向かうのだが、案内看板が乏しくルートがよくわからなかったので、道路を通ってキャンプ場に行った。

 キャンプ場の窓口はすでに閉まっていた。しかも満員と書いてあるじゃないか。これは話が違うと思い、キャンプ場の中をウロウロしていると、「日本の方ですか?」と尋ねる女性に出会う。久しぶりの日本語でびっくりした。なんと彼女は日本人。アメリカに来て初めて日本人に出会った!勝手がよく分からなかったので、システムを色々と教えてもらった。どうもバックパッカー用のテント場(一応有料)があるようだ。

 案内された場所にはもう一人日本人と白人の男性がいた。驚くことに彼らはPCT(パシフィック・クレスト・トレイル)という4200kmもある超ロングトレイルへ挑戦しているらしい。半年かけてメキシコからカナダまで縦断するのだ。日本人でも何人か踏破していることは知っていたが、ここにも挑戦する人がいて、しかも日本人がいることに心底驚いた。

 彼らとは晩御飯を共にして、いろいろ情報提供してもらった。彼らの歩いた道をこれから私も目指すからだ。
いろいろと長い一日になったが、何とかトゥオロミーメドウまで来ることができた。明日は最初の峠越えが待っている。どんな景色が広がるのかと思うとわくわくしてしまう。
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by hjnmc687 | 2012-09-13 23:44 | ジョン・ミューア・トレイル2012

1日目

7月10日 歩行時間16:05~19:20 距離8km 
サンフランシスコ→ヨセミテ→リトルヨセミテ

 朝5時半ごろホテルを出発。セブンイレブンで適当に朝食を買う。店内はセルフサービスのコーヒーなど、日本には無いシステムがあり興味深げに見ていたが、面倒なので買わなかった。BLTサンドと野菜ジュースを買ったけれどどちらも塩気が強すぎる。量も無駄に多いのでなんだか飽きてくる。そうこうするうちにバス停到着。早朝の寒さは一層堪える。ダウンベストでも全然寒いくらいだ。
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 バスは定刻の7時に出発。Emery villeで鉄道に乗り換えMercedへ向かう。道中は原野や畑が続く広大な土地が続いていた。風力発電も盛んなようだ。鉄道は海岸ぎりぎりの場所も走る。日本と違い、テトラポットのようなものもなく、高潮が来たらもろ潮を被るだろうなと、どうでもいい想像をしながら過ごす。湿原も何か所かあったし、野鳥も結構たくさん集まっていた。理由はよくわからないがMercedには一時間おくれで到着する。しかし駅でヨセミテ行のバスは待ってくれていた。朝と違って猛烈な暑さ。途中から大陸側に走っていたので、もしかすると、内陸性の気候に変わってきたのかもしれない。
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駅舎とアムトラックの鉄道車両

 バスでしばらく走り、山間地のつづら折りの道を登っていく。巨岩帯が出てきて、それらしい雰囲気になってくるにつれて興奮も高まってきた。森林を抜けてヨセミテフォールが見えた時には、ついにやってきたなという思いがこみあげてきた。ちなみにヨセミテフォールの落差は739mで世界7位を誇るらしい。が、流れ落ちる水は少ないようだった。14:30ヨセミテロッジに到着。着いてからは早速ウィルダネスセンターを探す。それにしても暑さが尋常でない。感覚的には40度くらいあるんじゃないかと思うくらい暑い。日照りも容赦ない。帽子がなかったら30分で熱中症になりそうだと思った。
 ウィルダネスセンターはビジターセンターのすぐそばにあった。事前にパーミットの予約をしていなかったので、当日分の枠があるかどうかはかなり疑問だったが、聞いてみるとまだ空きがあるとのこと。英語は得意でないけれど、受け付けの女性レンジャーが分かり易く教えてくれた。
 ここで一泊目をリトルヨセミテという場所で過ごすパーミットを取得することにした。ルートへ向かう登山口は一つなのだが、一泊目の宿泊地を何か所か設けることによって、一極集中による過度な利用を抑える工夫をしている。ちなみにヨセミテからJMTに入る場合は、三か所の中から一か所を選ぶ仕組みになっている。リトルヨセミテはちょうど中間の距離にあたる。
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木造のウィルダネスセンター。園内の建築物は基本日本と同じで自然に溶け込む造りになっていた。
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ウィルダネスパーミットの受け付け。ここではJMTのほかにもハーフドームのパーミットなども発行してくれる。
他にもベアキャニスターの貸し出しや、地図、書籍の販売もしていた。

 まさか初日から歩けるとは思っていなかったので、得をした気分で園内の巡回バスに乗り込む。少しはヨセミテバレーの観光もしたいなと思っていたが、時間がないので諦めることにする。出発するころには午後4時を回っていた。女性レンジャーがいうにはリトルヨセミテまでは8kmで3時間の道のりだという。少し焦りながらも
ここで記念すべき一歩を踏み出すことができた。行きたかった場所を自分が歩いている現実が、素直にうれしかった。
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ジョンミューアトレイル211マイルの看板

 最初の区間はパーミットも必要のない観光地であるため、軽装な人がたくさん歩いている。大きなザックを背負っている人は非常に少ないので、どこまで行くのかとよく聞かれる。ウィットニー山を目指すのだと言うと、皆驚きながら励ましの言葉をかけてくれる。道行く人の多くが気さくに挨拶を交わしてくれるのは日本も同じだけれど、これはとても良い文化だと思う。道中2つの滝(バーナル・ネバダ)を超えて登っていく。しかしこの区間は高低差が大きく、また殺人的な暑さも手伝ってかなりしんどかった。リトルヨセミテに到着したのは午後7時過ぎでレンジャーの言った通り、3時間かかった。

 リトルヨセミテはハーフドーム行の登山者の宿泊地でもあるため、大人数の収容も可能なテント場になっている。またレンジャーステーションも森林に隠れるようにひっそりと建っていた。さっそくテントの設営にかかる。がここで重大な問題に直面する。テントポールの継ぎ目が見事に潰れている。きっと飛行機の荷物輸送の際に手荒な歓迎を受けたのだろうと、忌々しい気持ちになるがそうも言っていられない。テントが建たなければこの旅はいきなり終了になってしまう。潰れたままではポールが組み立てられないので、石で叩いてみるが全然入る様子はない。やむを得ずポールの継ぎ目全体をカバーできる非常用の管を使用して事なきを得る。が、テンションがかなりかかる部分だったのでいつまた壊れるかもわからないし、生地にも相当な負担がかかりそうだった。

泣き言を言っても遅いし、疲れたので飯を食って早々に眠ることにする。
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by hjnmc687 | 2012-08-05 14:42 | ジョン・ミューア・トレイル2012

移動日

7月9日 
サンフランシスコへ

 成田空港から韓国の仁川経由でサンフランシスコ入りした。空港から翌日のバス乗り場は結構離れているので、地下鉄で予約したホテル近くの駅まで移動する。ホテルは分かりづらい路地裏を歩き回ってようやく発見した。安さ優先でユースのドミトリーを選んだのだが、これまた小汚いホテルだった。部屋にはベッドしかないし、窓もない。囚人部屋のようで笑ってしまった。しかも街中よりも治安の悪そうなロビー。よっぽど他のホテルを取り直そうかと思ったが、せっかくの旅なので過程も楽しむことにした。

 どちらにせよやるべきことがいくつかある。貴重品以外の荷物を部屋に残して、食糧、登山用品の買い出しとバス代の決済をしに行くことにする。食糧は市内のスーパーで済ます。ジャーキーやパワーバーなどをまとめて購入する。日本よりは物価は2割くらいは安い。登山用品は郊外のREIで購入する。売り場面積が広くて値段もそこそこ安かった。ここでガスカートリッジと虫除けなどを購入する。続いてAMTRAKのチケット決済に行く。ほぼメインストリートを歩くだけで到着できるので、迷うことはなかった。ついでにバス停も確認しておく。(茶色い建物がAMTRAKの事務所でバス停は写真撮影の立ち位置付近)
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 それにしてもサンフランシスコは寒い。海抜0mのカリフォルニア州だというのに、これにはビックリした。着ていたシャツ一枚では間に合わず、ダウンベストを羽織った。道行く人も日本の秋ごろの服装をしていた。この様子ではヨセミテや高山地帯はどんだけ寒いのかと心配になってくる。防寒系の装備はあまり持ってこなかったのだ。

 色々な不安は尽きないが、ホテルに戻ることにする。同部屋の人間は中国人と韓国人だった。ずっと白人に囲まれていると同じアジア人がいると少し安心する。特に中国人の方はヨセミテ観光に行ったとのことで、情報をくれる。よくよく聞くと彼はマサチューセッツ工科大の生徒らしい。英語も堪能だし。流石だなと思った。翌朝早いので早々に眠る。
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by hjnmc687 | 2012-08-05 01:41 | ジョン・ミューア・トレイル2012

準備編

 2012年7月、アメリカ合衆国にあるジョン・ミューア・トレイル(以下JMT)のスルーハイクに挑戦しました。
これはその記録と、これから出発する人の背中を押すことを目的に書いています。
 国内登山とは勝手が違うので、なかなか一歩を踏み出せずにいる人も多いかもしれません。でも大丈夫。必要なのは縦走装備で北アルプスを2~3日歩ける体力と、長めの休日だけです。英語力はなくても全然OK!
 何せ私は、一人海外旅行は初めてで、英語も自分の欲求を伝えるくらいしか出来ない。そんな人間でも問題なく行けるような場所です。



・・・・・・・・
 JMTを歩こうと決めたきっかけは、正直思い出せない。去年の秋ごろから漠然と行きたいなと思っていた。どんな場所かは全然知らなかったけれど、なぜか2012年には必ず歩き通そうと決めていたのである。なんだか不思議なものだなと思う。知らないのに行きたいなんて・・・。
 それから少しずつ関連書籍など、情報収集を始めた。何しろ一人での海外旅行すらしたことがなかったから、トレイル以外のことも色々と知らないことばかりだった。が、ものぐさな性分から結局、まじめに準備をしたのは最後の二か月くらいだと思う。ちなみに二か月間で準備したことは以下の通り(実質すべて)。

●航空券の手配・・・・出発二か月前(安いうちにとりあえず押さえてしまおう)

●食糧の準備・・・・出発二か月前から
 これは以外に苦労した。安易にアルファ米に頼るのは嫌だったし、何より安く済ませたかったからだ。コンロとの相性やカロリー計算までいろいろ考えたが、朝はソーメン+乾燥野菜+ジャーキー、昼はカロリーメイト+パワーバー+ドライフルーツ+ジャーキー+ナッツ類、夜はクスクス+乾燥野菜+ジャーキーにした。この他、コーヒー、お茶、サプリ類を追加する。コンロは最近のウルトラライト志向を真似して、アルコールストーブにしようと考えていたが、これは意外に燃料がたくさん必要だし、細かい調整もできないし、テントの中も臭うので辞めてガスにした。毎日二リットルくらいのお湯を沸かしたけれど、350Gのガス缶一つで足りてしまった。ちなみにジャーキーは日本からアメリカに持ち込めないので注意。こういうのは事前に調べた方が良い。

●ウィルダネスパーミットの取得・・・・・出発二か月前
 半年前から取得できるが、私の場合はFAXしたものの返事が返ってこず、結局未取得のまま旅立った。ウィルダネスパーミットは日本でいう利用調整地区への入山許可に等しい。予約はすぐに埋まってしまうが、当日枠も残されているため、飛び入りでも諦める必要はない。(事前予約60%・当日40%)ただし、全体の許可数は少ないので、事前に予約した方が良いと思う。最悪の場合はヨセミテで一泊して、翌日の枠を早朝から並んで取得することもできる。(ヨセミテの日中の気温は殺人的な暑さなので、宿は取った方が良いがこれもすぐにいっぱいになる)どのみち早め早めが吉。

●サンフランシスコの宿泊先の予約・・・・・出発一か月半前
 適当にバス停の近くに取ったがこれはどうとでもなる。

●サンフランシスコからヨセミテバレーまでの足の確保・・・・一か月前
 AMTRAK(アムトラック)を利用した。サンフランシスコの港近くからバスでEmeryvilleまで行き、そこから鉄道でMercedまで。そこからまたバスでヨセミテ入りする。これは通しで買えるので便利。しかしネットで購入するにはクレジットカードの持ち主の現住所が、アメリカでないとならない。仮予約だけして現地で決済する方法も取れるが、早朝のバスの場合だと事務所が営業していないため、現地決済は選べないようになっている。私はやむを得ず営業開始後の二番目のバスを選択し、現地で決済する方法を選んだ。バス停は事務所の真ん前なのだが、前日のうちに決済と下見をしておいた方が良いと思う。

●Vermilion Valley Resortへの補給物資の送付・・・・三週間前
 私は21日間で歩き通すつもりで計画を立てたので、半分程度の物資はあらかじめ、コース中盤にあるこのリゾートに送っておいた。非常にハイカーズフレンドリーな場所で、JMTハイカーやPCTハイカー御用達のオアシスのような場所だ。当初はすべての物資を持ち運ぼうとも思ったが、楽しむことが一番の目的であればそんなことに拘らずに送った方が絶対いいし、何よりベア・キャニスターに入りきらない。シャワーも浴びられるし、おいしい食事も摂れるのでどうぜ立ち寄ることになると思う。ちなみにEMSで送っても大丈夫。容器も段ボールで問題ない。(みんな段ボールで送っている)

●下山後の宿、交通手段
 これは特にしなかった。いつ下山できるかわからないし、あまり無駄なスケジュールに縛られたくなかったからだ。私は帰りはロサンゼルス空港を選んだのでバス(ESTA)の予約も不要。ただしESTAは曜日によって運行しない日があるので注意。

●フィッシングライセンスの購入
 現地で購入した。釣りがしたい人は絶対必要。とは言え、担当局(フィッシング&ゲーム)の職員が現地を歩いているわけではないので誰に文句を言われることもきっとないだろうが・・・。国立公園管理局(NPS)とは管轄が違うのでレンジャーとも関係ないはず。

以上が最後の二か月でやったことのすべて。
これでやっと出発できる。
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by hjnmc687 | 2012-08-05 00:53 | ジョン・ミューア・トレイル2012